窓から迷いこんできたのね。
俺の頭上をブー……………ンって、でかい蜂が旋回するじゃないですか。
仕事中の俺は固まりました。
ええ固まりましたとも。
まてまておちおちおちおおおちちつけつ。
確か蜂は
「黒いモノ」「動くもの」に敏感だったはず。
俺は粗品タオルを頭に巻いた。全力で大急ぎでそーっと巻いた。
ハッ。Tシャツ黒い。そーっとゆっくり移動して着替えた。超着替えた。
退治しなければ…。職場内を遊覧してまわる蜂。でかい。まじでかい。脚が長いやつ。
ハエたたきなど見たことがない職場なので、俺はそっと現場に行って
鉄板持ってきた。鉄板て言っても薄いのよしなるのよ。0.6mm厚。
いい大きさのを探した。探しましたとも。
念のため、防御のために、もう一枚大きいの持ってきた。盾になるよ!
よし…やっつけてやる…。
戦闘準備OKだ。負けるはずが無い。
そこで上司登場。
俺 「危ないですよ。蜂がいますよ!」
上司「おー本当だ。危ないな」
上司がごそごそと殺虫剤を取り出してプシューと噴霧。
蜂は死んだ。
「…………一方、上司は殺虫剤を使った………か………」
俺の戦いは終わった。