やじろぐ7

40代半ばの妻子持ちがゲームしながら解脱を目指すブログ

ドラマ「最高の教師」最終話まで観た。

前回の感想

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非常に精神にくる感じのドラマで、観るのに気合が要りました。胸糞悪い話が続くドラマだと思ってたけど、結局全部観ちゃいました。確かに最初はそうだったけど、話が進むごとに少しずつ気持ちが変わる生徒が増えてきて、一年後の悲劇への漠然とした不安は残しつつも、世の中が良くなっていく感覚を味わうことになる話の展開だった。

話の展開自体は非常にドラマチックで実際にはなかなか無い話だと思うのです。でも、それぞれの生徒が抱える心の問題はとても現実的で、ドラマの描写としては感情が増幅されて描かれているにしても、若い子たちが実際に抱く心がリアルに出ていると思いました。そういう感覚、あるよね絶対。

圧力や閉塞感を感じている弱い立場の生徒たちから始まって、相楽くんや西野さんのように激しく感情が動く子たちの心情が描かれて、最終的には無感動で心が動かない生徒に至るまで心の内を吐露する展開。正直、感動する話ばかりでした。相楽くんの回はほんと感動した。

鵜久森さんという頼れる仲間的な子が示唆する「運命の強制力が働くんじゃないか」という不安感が作品を通して、特に後半はずっとどこかに意識させられる感じで最終回の最後の展開まで安心できない感じでした。

役としての九条先生もそれを感じつつ行動する緊張感がよく出ていた。学校での先生モードと、夫や友人の前での素面モードも切り替わっていてメリハリが表現されていたの良かったです。

若い俳優さんたちも、引き込まれる演技力を見せていたと思います。芦田愛菜さんや加藤清史郎さんはもちろんだけど、本田仁美さんはとても素晴らしいと思った。あと東風谷さん役の子、當真あみさんとおっしゃるの、良かったです。

全体通してよくできたドラマだと思いました。面白かったですよ。