こんな記事があった。
隔世の感。
今でも思い出す話、ちょうど22年くらい前、会社の上司にこんなことを言った。
「英語だと名前をJunichiro Koizumiってするのおかしいですよね。日本人の名前は姓-名の順番だから、Koizumi Junichiroにするべきですよね」
すると上司はこう言う。
「いや違う、英語では姓名は逆にするんだからJunichiro Koizumiで合ってる」
「じゃあ日本語ではGeorge BushじゃなくてBush Georgeにしないと」
「なんで、それは違う。アメリカ人は名-姓なんだからGeorge Bushだ」
「日本人は姓-名だから英語でもKoizumi Junichiroにしないと…」
「いや違う、英語では姓名は逆にするんだからJunichiro Koizumiで合ってる」
「日本人の名前は姓-名だから国際的にもそれは変わっちゃいけないです。中国人だって江沢民は英語で沢民 江にはならないです」
「いやだからwww 英語だと日本名は名-姓になるのwww」
まるで話にならなかった強烈な思い出。
この上司との会話を友人に愚痴ったら
「(日本とアメリカの)パワーバランスの問題だなあ」というような感想をもらった。その通りだと思った。
これが教育か…と当時ですら思ったけど、たぶん当時40前後だった上司はおそらく昭和30年代半ばから後半生まれ、昭和50年代前半生まれの俺がそんなに違う教育を受けたとも思わない。というか俺も中学高校の頃はこの上司と似た感覚だった。でも違うんだ、自国の文化を大切にしてこその国際化なんだとどこかで気づいてから、考え方が変わったんだ。
それからしばらく経ってから「姓-名だったり名-姓だったり国によりバラバラだから、姓は大文字で表示する」という国際的なルールがでた。俺はようやくこれで正常化すると思った。
だがしかし、実際に運用が始まってみると「Junichiro KOIZUMI」みたいな表記になっているのだ。ちげえよwww わかってないwww 変わってないwwwww すげー笑った。
この記事で言ってるのはそういった時期のことだろうと思う。
しかし、このルールはいろんなスポーツの国際大会で運用されるようになって、競技によってはちゃんと「KOIZUMI Junichiro」のように表記するものも見られるようになってきた。まだ時代遅れな名-姓表記も散見されてるけどね。
記事にあるルール制定は、そこで急に変わったんじゃなくて、元々あったルールの運用が曖昧だったのを明文化したものと俺は捉えているよ。ずっとこの問題を気にして見てきたからね。
英語だからって勝手に人の名前順番にしてんじゃねーよwww って思ってた。これいつから始まってたんだろうね。慶応年間くらいにはそうなってたりしてね。