やじろぐ7

40代半ばの妻子持ちがゲームしながら解脱を目指すブログ

もうEvernoteは使わない

ライフハッカーさんがこんな記事を出していた。面白く読んだ。

www.lifehacker.jp

俺は長くEvernoteを愛用したけれど、割と苦痛と共に歩んできたと思う。ちなみにプラスプランで、プラスプランはもう今は無いけど、継続する人は毎年プラスプランを更新できてたんだよね。お得なプランだったから継続して維持したい気持ちもあったけど(というか、ここ数年はその気持ちで継続してたけど)もう去年、更新もやめた。すっきりした。あとは溜め込んだ1万以上のノートをどう整理してダウンロードしようかなというところ。

 

10年以上使ったユーザーだった。Evernoteが登場した当初から注目して、理念に共感して、夢を見て使い始めた。今は現実に戻ってるけど。応援したい気持ちがあったから使ってきたし、時に宣伝をすることもあった。
mixiGooglefacebookも「愛したいけど愛させてくれない、愛してるけど愛を返してはくれない」サービスだと思っているけど、Evernoteもそういうサービスだ。ユーザーの希望は基本的に聞かない。自分達のセンスを押し付けてくる。そして例外なくクールではない。でもそれは俺というユーザーからみたサービスであって、サービスから見た多くのユーザーの姿は、俺の想像を超えるところがあるんだろう。グローバルに何千万、何億とユーザーを獲得しようとするサービスは簡単にはいかない。

 

バージョンアップを繰り返して進化するたびにEvernoteの使い勝手は悪くなり、動作は遅くなり、挙動は不安定になっていったと思う。何度もユーザー離れの記事が出た。ライフハッカーさんが書いたかどうかは覚えてない。Evernoteは俺の理想通りに動いてくれなかった。いや俺がEvernoteを理想通りに動かすことができなかった。俺は何度か愛想を尽かして離れたが、あまり時間を置かずに戻ってきて我慢の日を再開した。

 

そうしてためこんだ情報たちは、振り返ってみると確かに役に立つ一面もあるけれど、それまでの苦痛に見合うほどの環境をこのサービスが残してくれたかというと残念ながら、10年の日々を振り返ると誠に口惜しいのだけど、デジタルデータの海と俺の頭に多大なゴミの山を積みあげた結果になっていると言わざるを得ない。検索をすればゴミの山から必要だった書き置きを見つけることもある、それにかつての理想の影を見出すから憎みきれずにいるけど、自分のEvernoteの現状を見ると自分の頭が硬直していて軌道修正ができない頑固さが悔しくなるんだ。

 

Evernoteはどこで間違えたんだろう。公式に、間違えたという認識があるかわからないけど。俺から見ると何度も失敗があったからどこが致命的だったかわからないくらいだ。永久に続くサービスを目指していた。今も目指しているかもしれない。第2の脳、外部に記憶して頭を記憶から解放する理想を見させてもらった。その当初から今も、少なくとも去年最後に触った頃までは、Evernoteの動作は遅くて、アプリは特定の動作をすると必ず強制終了した。動作が軽快で安定していた時代がそもそもあったんだろうか。本当にたくさんの時間を使って根気よくこのサービスを使った。そして疲れ果てた。

 

その理想は今も俺の理想に近くはある。ポストEvernoteと呼ばれるサービスはたくさん出てきて、そのうちのいくつは実際に台頭してきている。Evernoteからの乗り換えが推奨されているくらいのものもある。すごい人気だ。残念ながらNotionは一度プレミアムにして頑張ってみたけど、俺の理想とはまだ違うみたいだ。ポストEvernoteたちはまだ俺の理想には近くない。でも俺の頭はたぶん硬直していて起動修正ができなくて頑固なだけなので、俺がそれらのサービスに親しんだら、頭が切り替わって幸せになれるのかもしれない。それらのサービスはたぶん、使い勝手の好みはともかく、少なくとも、動作が遅くて不安定な先達がどうなっているのかはよく理解しているだろうから。