やじろぐ7

40代半ばの妻子持ちがゲームしながら解脱を目指すブログ

コロコロコミック9月号に見る子供の礼儀 その3(これが最後です)

アニマスタンプ編

最近連載が始まっている「アニマスタンプ」少年誌じゃなかったら動物虐待的な声が出て来そうですが、動物同士の対決は男子的には夢がある作品ですね。
ポケモンは架空の動物だからバトルはセーフセーフ。
アニマスタンプもスタンパーがアニマに愛情を注いでるから大丈夫。
いろんな動物の特性が分かったりして愛着が湧きそうなところも楽しいです。

タケビは失礼だけど、ゴーシュ怒りすぎ

今月号の相手(ゴーシュって名前だったのか…)に主人公タケビが挨拶しなかった事でゴーシュが激怒する展開になりました。
流石にあまりに怒りすぎじゃねえかと感じたのですが、タケビの行為は確かに失礼ではなかったかと思います。

わかっています。
ここでのゴーシュの怒りは、物語のスパイスです。因縁を持たせて読者に不安をかきたてさせる展開のために怒らせました。勿論わかっています。 でも「人の顔を見てあいさつもできん」タケビの姿が美しいと言えるだろうかと思ったのです。僕は素直にタケビ失礼だなあと思いました。
タケビもサイノスを一通り触った後、ちゃんと謝って挨拶をしているのですが、この行動は果たして主人公の天真爛漫さということで許されるでしょうか。
怒る人は怒るかもしれませんね、ゴーシュのように(まあ彼は沸点が低すぎると思いますけど)

無邪気で無礼な主人公は果たして許されるのか?

少年漫画の主人公のは無邪気でまっすぐで明るい性格が望まれているのかもしれません。
うじうじ考えていたり、ずる賢くてコソコソしていたりするのは、主人公としてはいかにもふさわしくありませんね。
でも僕がこれまで読んできた主人公たちの中には、その明るさから、当然敬意を払うべき人物に対しても礼儀を示せない主人公も少なくありません。
主人公だから不遜な態度でいいわけではないのです。もちろん、目下の立場になってペコペコするべきとは言いませんが、礼儀作法を知らないのは美しくないなと思うのです。

タケビも明るくてまっすぐです。好感の持てる主人公です。ファイトになると意外と策士なのは不思議ですが。
どうか礼儀を身につけて欲しい。美しいから。

ファイトが終わって和解するのですが…

ファイトはタケビとジャンボの作戦勝ちに終わります。サイノスの体にも配慮したタケビの戦い方に、怒っていたゴーシュも見直します。
でも、それと挨拶できなかった事とは別じゃね?確かにタケビの心は美しい。しかし、それとこれとは別の話のような気がします。
「悪魔のような心」とまで言ってたのに。ゴーシュさんは色々と思い込みが強い傾向があるようです。
そんなんで簡単に和解しちゃって良かったんでしょうかね。

このままだとファイトに正々堂々勝ちさえすれば無礼も許される前例を作りはしないですかね!
(僕の心が荒みすぎでしょーか)
なにかがモヤモヤした、今月号のアニマスタンプなのでした。

普通のコミュニケーション

少年マンガだからキャラクターの性格は尖ってていいのです。ちょっと変わってて、特殊な感じでいいんです。
個性的なキャラクターたちは、日常で周囲と普通にコミュニケーション取れるんだろうかと心配になったりしますが、たぶん不可能な性格でいいんです。むしろ不可能だろうと思わせたら勝ちです。
でもそれでも最低限の礼儀は小学生男子に示してあげて欲しい。
普通のコミュニケーションだって美しい。そういうのも描いて欲しい(もう少年漫画を純粋に読む感性じゃないのかな自分)
親の立場で読んでるからそう思うのかもしれません。本当は子供は、今回のタケビくらいのこと全然気にしないんでしょうけどね。
ちゃんと挨拶する事が礼儀であって、しなくていいわけじゃない。それくらいの判断はついてるはずなんです。
僕が気にしすぎなんでしょうね。