やじろぐ7

40代半ばの妻子持ちがゲームしながら解脱を目指すブログ

パチンコ・パチスロには近づかない

鹿児島県はパチンコ屋さんが多いらしい。人口あたりの台数は全国一なのだとか。とても恥ずかしい事だ。

高校時代、通学路の側の大きな土地に何か建設が始まった。まだまだ空き地がすごく多かった時代、何ができるんだろうという話になった。そのうち「あそこにはどうやらボウリング場ができるらしい」という噂が出てきて、それを真に受けて俺は完成を楽しみにしていた。

だが、できたのはパチンコ屋だった。
「……なにこれ」
という感想しか無かった。あの時のガッカリ感はすごい。

しかし、そんな噂が出てもおかしくない。
鹿児島のパチンコ屋は異常にデカいらしい。建物は大きく駐車場は広く、清潔なイメージだ。昔あった京極パチンコとかの時代とはだいぶ違う。

俺は昔からあまり興味が無かった。パチンコは俺の「やらないと決めたこと」リストの中でも最上位の一つだ。
パチンコはオジサンがする趣味というイメージだったし、面白くないのにお金がどんどん減るイメージで(間違ってないと今でも思うが)、それならゲーセンでストⅡか「子育てクイズ マイエンジェル」をプレイした方がいいと思っていた。

だが成人してしばらくすると、周囲ではパチンコ(や、パチスロ)で遊ぶ連中が増えて、話題についていけなくなった。彼らは皆同じことを宣った。「いや、俺は勝ってるから。回収してるから」

ある夏の仕事休みの日、たまたま休みが重なった友人の家に遊びに行った。部屋でだらだらと過ごしていたが、突然友人が「すまん、5千円だけ付き合ってくれ」と言い出した。変わった言い回しの誘い文句だったから今でも覚えている。何事だろうと思ったら近所のパチンコ屋さんに連れていかれた(本当だったらボウリング場だったはずのパチンコ屋だ!)俺はそこで友人がスロットを打つのを後ろに立ってみていた。すると魔法が起こった(ように見えた。少なくとも当時の俺には)なんと、10分くらいで5千円が消えていったのだ。

当時の(そして今も)貧乏性な俺には衝撃の光景だった。え、今の5千円で何ができた、何が買えた?とパニックになった。すると友人は「すまん、もうちょっと」と言って千円投入した。すぐ消えた。もう千円、消えた。
おまえ、どうしちゃったんだよ…という感想だった。あんなに目を輝かせて「ときめきメモリアル」の攻略にハマってたお前はどこに行ったんだ。その日はもう帰った。友人は熱中していたから。

これが俺の、パチンコ・パチスロで嫌な思いをした体験だ。自分のお金は払ってないが、嫌な思いをした。そして今も俺はこの業界にお金を落としていない。「それが一番いいパターンだよ…」と、懲りたらしい友人たちは今でこそ、そう言う。

側から見てる分には、単純にゲームとして面白そうじゃない。触らない理由はそれだけでも十分だ。快感にハマるらしい。よく知らないが、脳が快楽を感じてしまうんだろう。近づかない方が良さそうだ。中には節制しつつ遊戯として適度に楽しんでる人もいるのかもしれない。見分けはつかないけど。

仕事が忙しくなると、トイレが綺麗なので、外回りの時にトイレを拝借するようになった。中には漫画を読みながら休憩できるスペースがある店もあったので、サボ利用させてもらったことがある。それくらいの付き合いでいいんじゃなかろうか。

この町にも大きなパチンコ屋がたくさんあるが、広い駐車場は毎日のように満車のようだ。あまり愉快な事じゃない。そのお金をもっと他の経済活動に回すことはできないかなーと思うけど、簡単にはいかないんだろう。