やじろぐ7

40代半ばの妻子持ちがゲームしながら解脱を目指すブログ

ドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」第5話

前回の感想.
ドラマ「霊媒探偵城塚翡翠」第3話と第4話 - 心しなやかヤジログ

前々回の感想.
ドラマ「霊媒探偵城塚翡翠」第1話と第2話 - 心しなやかヤジログ

第5話にして最終回という偉業を成し遂げたドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」を観ました。どんでん返しが早過ぎて、消化不良気味になっている妻を横目にこれを書いている。今日はネタバレありで感想を書く。

このミステリーは最後のどんでん返しで伏線が回収されていくのが見事だから、どんでん返しの部分は衝撃を分散しないように一気に駆け抜ける必要があると俺も思っていた。だからドラマの作りはこれでよかったと思う。最終回の割と序盤でどんでん返しがあって、あとは第1話、第2話、第3話を振り返っていくのは原作の通り。ちょっと早過ぎて、解説も簡単だったのは物足りなかったけど、あまり詳しくやると情報量多くて消化不良が凄いことになる。妻は「…上をいってるじゃん」って感想だった。

俳優さんたちの演技は最初から最後まで良かったと思う。主演女優さんも、俺の持ってる城塚翡翠のイメージに合ったり外れたりしながら演じ切ったと思う。個人的には第一話の憑依のシーンと、どんでん返しで笑い出すシーンはもう少し衝撃が欲しいと思った。でも「寝不足だったので8秒くらいかかっちゃいました」のあたりは好き。鐘場警部のイメージだけはだいぶ違ったのだけど、これはこれでよかったのかもしれない。

第1話で、翡翠が紅月の職業を当てるシーンはバッサリ省略されて最初から倉持さんが紹介するので、エレベーターでの会話も簡略化されてた。第2話の解説では、紅月がなかなか真相に近づかないから鏡の夢の話などをヒントで出す羽目になった、みたいな説明は無かった。鏡に出た幽霊はガチ幽霊。第3話の解説では、翡翠が琴音のスマホのパスワードを推察するくだりの解説は無かった。あと双眼鏡で覗きつつ車を動かしたぁゃιぃ人物が真ちゃんだった事は明かされなかった。実は耳に入れていたイヤホンを髪で隠してたって解説も無かった。第4話で死体遺棄現場にあって雨野が勘違いするタブレット菓子は偶然だったのか何だったのか、鐘場刑事と翡翠はこの時点で既に共謀してたはずなのに鐘場が廃病院に行ったのはなぜだったのか。第5話で翡翠GPSを持ってなかった。紅月先生の本名についてはいきなり出てきたからドラマしか観てない人はついていけたんだろうか。最後に翡翠霊媒探偵を名乗るシーンはとっても良かった。

原作読んでた人は皆そうだと思うけど、あのシーンも、あの会話も、実は目的を隠した演技だって目で見ていた。最終話の冒頭で紅月先生と真ちゃんが話すシーンとか嘘まみれに見えてニヤニヤしてしまう。また見直したくなってきた。最後は「実は本当に霊能力があるんじゃないか?」「実は少しは紅月に気持ちがあったんじゃないか?」とほんのり匂わせる感じで終わった。妻は、恋愛ハッピーエンドにならなかったのが大層ご不満な様子だ。

来週からはやっぱりinvertが始まるようだ。気を抜いて観る事ができるかもしれない。