先日、友人と食事をしたわけだが。俺はストレスがたまっていて（いつも不適切にストレスをためこんでいるんだが）、友人もそれをわかっていて、仕事の愚痴を聞くよというスタンスだった、と思う。少なくとも会う前のやり取りでは俺が愚痴をこぼす流れだった。
しかし俺はあまり愚痴を言わなかった。言えなかったんだ。その話も振られたんだけど、結局、詳しい話は全然しないままだった。むしろ、遅れてきたもう1人の友人の愚痴（とてもヘビィな内容だった）をじっくり聞く流れになってしまった。
俺が愚痴を言わなかった理由は二つあったと今なら思う。一つは、相手をあまり不愉快な気分にさせたくなかったということ。全然面白い話じゃないじゃない。せっかく居酒屋に集まって話をするのに、つまんない話で場がいやーな空気になるのも嫌だった。だから仕事の話はほとんどしなかったんだ。
もう一つの理由、俺が仕事の事を思い出したくなかった。詳しい話をするとなると、詳しく思い出さないといけないのよね。そうすると思い出して怒り、思い出して気分悪くなる。どうも俺は嫌な気持ちをトレースするのは嫌がるようだ。自分の中で消化しきってる話ならいいんだろうけど、生々しく、しかも継続していることなんて楽しい席で思い出したいか？
だから言えなかった。
こうしてドロドロとしたものが心に溜まっていくんだろうか。でも仕事の事は吐き出さなくても、人と会って話せたのはやっぱり楽しい時間だったよ。ストレス値は下がったよ。友人たちに感謝してる。
