やじろぐ7

40代半ばの妻子持ちがゲームしながら解脱を目指すブログ

アニメ「耳をすませば」にモノを申さずにいられない。

先日テレビでやっていた「耳をすませば」を鑑賞しましたー。

普段の俺なら二言目は「面白かったー」と何気なく続くんですが、
今回はちょっと不満が色々ありますね!

ちなみに「耳をすませば」アニメ映画は初視聴です!
柊あおいさんの原作はうちにあったので、隅から隅まで読みました。


原作のイメージが強いままアニメを観たから違和感が強かったのかなあ。
文句ばっかりなので、大ファンの方はここで「戻る」をクリック…いや、いっそAlt+F4を押した方がいいです。

あと、原作もアニメもまだ観たことがないという方も読まない方がいいと思います!!!!

まず感じた違和感は生活感です。
雫が団地住まいになっていますが、
序盤から東京のごちゃごちゃした人の多い中に住んでいる感じが演出されます。
ちょっと、しつこいくらいです。いきなりイメージが違うなあ、という印象…。


図書館のカードにいつも書かれている名前「天沢聖司」のことが気になりだす雫。
原作を読んだ時も思ったんですが、なぜかここでDreams Come Trueという音楽ユニットの「眼鏡越しの空」という曲が
頭に浮かぶんですよね(笑)いつも! 「カードに 強くて綺麗な あなたの名前がある」という歌詞が好きで好きで。


そうなんです。慕う相手、尊敬する相手の名前って、妙に力を感じるんですよね。
増して本人が名前を書いて、その字の線が強かったらキューンと来てしまうのですー。経験ありますー。
名前って不思議ですねえ。


10〜13年くらい前にメル友の女の子がいまして。今でもmixiやら何やらで交流ありますが、
ずーっとメールでやりとりしていて、しばらくしてから初めて会って(かなり遠い地域同士だった)初めて顔や姿を見て、
一緒にカラオケ行ったんです。その子が受付して、その時、その子が自分の名前を書いたんですよ。
何年もよーく見慣れたその名前。その名前を、目の前にいる女の子が自分の名前として書いてるんです。
(今こうして書くと、あったりまえのことですな…)
その時に「ああ、この目の前にいる女の子が、本当に何年もメールのやりとりをしたあの人物本人なんだ」と
やけに感動しました。また、字が綺麗だったんだ。すごいぜ! 本人見ないだろうな、ここ!(笑)


というわけで、人の名前って好きです。
その人の筆跡で書いたその人の名前を見るのも好き。
図書館のカードってそういう力がありますよね。


さて話が進んでいくうちに違和感がどんどん強くなっていくわけです。


雫の姉の性格がやけにキッツい感じ。原作では優しかったよね><
そして、聖司のお兄さんと雫が仲良くなるはずなのに、お兄さんが出てこない…。
雫の姉と聖司の兄は交際してんだろ?ん? 雫の姉が、何やら喜んで交際相手がいるような
感じの描写がちょびっとだけあったんですが、それが聖司の兄だったかわからない…。
ていうかあのキツめの性格だと違和感が!!

それ(聖司の兄が登場しない)と同時に、猫も一匹しか出てこない!ムーンと、ルナってのもいただろー!
猫は本当にただの猫で、あまり絡みませんね。夢にも出ない…。


それと雫のお父さんの声。
声優さんとかのキャストってこの作品、一番最初に出てきたんですよね。
演じている方のお名前を見なければよかった(笑)
どうしてもその方の顔が浮かんでしまって…。実際、声の演技もめちゃくちゃ下手でした…ガッカリ。

お父さんが喋るシーンでは物語に入り込めなかった。
例えば「ハウルの動く城」のハウル役は誰もが知ってるイケメン俳優ですが、実際に観ると意外と上手で
その方の顔が浮かぶということは、少なくとも中盤以降は無くて、物語に入れたんですけどね。
あれだ、声優さん、もしくは俳優さんじゃない方を起用するのはやめましょう。


聖司がヴァイオリンを作る設定が珍しかったんですが画家じゃダメだったの…。
いや、素晴らしいものだというものはわかるんですが、「作品を見て"伝わる"」というシーンが
無かったのは残念だったのです。なんでヴァイオリン作りに変わっちゃったんだろう?


前半と後半でテンションが違っていっています。
盛り上がっていくのは良いのだけど、前半の設定や伏線が置き去りにされてる感がありました。
突っ走るのもいいけどもう少し地に足つけて欲しかった!
具体的に言うと「カントリーロード」の歌が物語に全く絡まなくなったし、本が好きなことも

杉村やユウコ(字忘れた)の事もブッチギリで季節が過ぎていっちゃってるじゃないですか!
聖司が2ヶ月外国に行く描写ももっと丁寧だといいのについていけなかった…。


あと終盤、自転車の後ろに雫を乗せて聖司が坂道を上るシーンの会話が気に入らなかった。
「お前を乗せて上るって決めたんだ」「私だって役に立ちたい」からの会話のシーン。
リアルといえばリアルなんですけど、やけに子供っぽいセリフ回しに見えたのです。
もう少しテキストには気を使っていただきたい! 美しくなかった!


その直後だったので、最後に「俺…お前のこと好きだ」じゃなくて「結婚しよう」だったのも若気の至りが垣間見えて
素直にその恋愛の成就を喜べなかったのです…。あまり切なくなかった!! ぷんすか!


不満ばっかりですな本当に(笑)

物語作りって難しいのです…。
さてスタジオジブリといえば「借りぐらしのアリエッティ」という作品がもう来週公開されますね!
そのキャンペーンの一環でジブリ作品が放映されているんですね。うれしいです。
アリエッティ」を観に行くかはまだ決めていませんが、面白いといいですねえ。
面白い作品だと盛り上がる! 日本が元気になるよ! 俺も元気を与える側になりたいなあ。

(2010.07.20追記)
あのね! もう一つ!
交通社会的に危険な描写が何度かあるのも気になったんだった!
道路も車がびゅんびゅん走る脇道を歩くし、自転車もだけど、雫が浮かれながら車道を渡るシーン!
あれはいけない! 時代といえばそうなんだろうけど。あれはだめ!!