やじろぐ7

40代半ばの妻子持ちがゲームしながら解脱を目指すブログ

ドラマ「アトムの童」第1話、2話、3話

日曜劇場「アトムの童(こ)」を第3話まで観た。場面ごとの大事な要素、話の核になるエピソードの描き方は素晴らしいのだけれども、ストーリーに肉付けをする段階で無理矢理感が出ている印象のあるドラマ。

第一話からツッコミ入れたいところは結構あった。まずモッチョの店はプライバシー無さすぎなところから。女性がくつろいでる空間を誰でもすぐ上から覗けるって、ドラマのためとはいえ違和感あったかな。なかなか上級者向けの店のようだ。

ジョン・ドゥは人気のクリエイターという存在になってるが、一作いいのを作っただけで(しかも「隠れた名作」程度の扱い)伝説のクリエイターっぽい名声があるのはすごく不自然。やっぱり有名なクリエイターは継続して作品出しててなんぼだと思うんだ。当たり外れはあろうとも。その他ゲーム制作については簡単に考えすぎかなあと思わせるシーンは結構ある。でもダウンウェルってゲームは一見面白そうに見える。こういうのがクセになるかもしれない。

アトム玩具の経営が傾いてるってのも違和感がある。どれだけ熱狂的なファンがいて支持されているのかは可視化されていない。那由他はたまたま熱狂的なファンだった。こんなファンが多いようならそんなに経営が傾くものなんだろうかと思った。でも、そういう会社は現実に多いのかもしれないなあ、知られてないだけで。那由他がアトムについて熱く語ってるのを聞いて海の嬉しさは想像に難くない、あのシーンは良かった。

第二話であんな会場で都合よく隼人とばったり同じ組になったり、那由他が隼人を追いかけて、隼人を呼び止めるシーンとか、おまえら狭い町内でしか活動してないのかっていうくらいエンカウント率が高い。わかってるよ、ご都合主義でいいんだって。普通なら遭遇できる確率はめちゃくちゃ低いんだけど、会わないととにかく話は進まないんだよ。でも隼人との和解の流れはなかなか感動したよ。ああいう赤裸々なやり取りいいよね。

あと5000万とか出せるようなインド人投資家がモッチョの店なんかで遊んでるわけないじゃないのって思ったりするけど。ゲームが好きな人だったらそれは納得できるんだろうか、とにかく都合が良すぎるのです。

それと興津社長のやり方について。この人無能だよねえ。たぶん人徳をもって接していたら普通にアトムの売却にこぎつけてるんじゃないかなって思う。もっと優しくないと。アトム玩具側の気持ちをもっと理解して歩み寄って交渉するべきだったんじゃないの、それをせずに一年も放置とか無能の極みだろ。Win-Winとは何だったのか。スピード感もゼロだし。いや忙しいんだよね、そうだよね。一年くらいね、うん。嫌なやつじゃないとドラマが盛り上がらないもんね。しかし俺はこの話には最終的には情熱を理解し合って和解する結末を期待するよ。

鵜飼さんはどうなるのか、晶は結局どうなるのか、やきもきさせる仕掛けも随所にあるね、もうちょっと描写して欲しいと一視聴者としては、まんまとハラハラしてます。