やじろぐ7

40代半ばの妻子持ちがゲームしながら解脱を目指すブログ

LINEに対する愛。そして憎。 その1(愛編)

俺はメールが好きだ。そしてメッセージアプリも全般好きだ。アプリやサービスが好きなんじゃなくて美しくコミュニケーションを取ることが好きなんだろう。今、メッセージアプリはLINEが超メジャーだ。インフラだなんていうメディアもある。本当に不思議なものでスマホを買った人は、決して導入が簡単とは思えないLINEをまずダウンロードして、頑張って設定する。最初から入ってるメッセージアプリ(かつてAndroidに入っていたハングアウトとか)はとりあえず無視だ。それくらい知名度が違う。

WhatsAppとLINEはだいぶ違うアプリだ。世界的にはWhatsAppはLINEよりもずっと人気がある。正直、機能的にはLINEの方が上だと思う。それまでのメッセージ文化の違いで、世界はWhatsAppを選んでしまう。そして、一旦メジャーになったら変えられない。だって周りが使っているんだものね。

LINEが最初に登場した時「Viberに似たアプリ出てきたな」という感想だった。当時職場の一部Viber使ってたので、そっくりなのが出てきたと思った。でもLINEはViberより人気が出た。国産のアプリ、震災があっても繋がれる、そんな事を前面に打ち出して。同じ国産のcomm(だっけ?)というアプリがLINEのライバルとして登場した。テレビのCMもよくやっていたが、LINEに勝てずに開発を終えて撤退した。

俺はLINEが好きで、長年使っているような顔をしている。が、途中、2度、アカウントを削除している。3度目の登録をして5年くらいLINEを使ってきたが、最近は「もうそろそろ永久に削除してもいいんじゃないかな」と思っている

LINEは人を繋いでいる。わかっている。楽しい時間を創出している。もちろん敬意を払っている。LINEが努力しているのも分かっている。純粋な理想を追いかけて技術を発揮している人たちもいる。素晴らしいものが出来ているじゃないか。知っている、わかっているんだ。でも俺はLINEを愛しつつ、憎んでいるのだ。というか、本当は「愛したくてたまらないけど愛せない」もどかしさに苦しんでいるのだ。

今日はLINEのポジティブ面を書いて、次回ネガティブ面を書こうと思う。

LINEのポジティブ面

スマホ本体の連絡帳とは別にLINE内に「友だちリスト」ができる。

WhatsAppを引き合いに出すと、WhatsAppはスマホ本体の連絡帳と完全同期だ。連絡帳の中で、WhatsAppを使っている人がわかって、メッセージを送ることができる(Androidは SMSも送れるらしい)。しかしLINEは独自の「友だちリスト」だ。これはいかにも日本的だけれども、嫌いじゃない。デメリットもあるにはあるが、それは考え方次第と思う。

電話番号を知らせずにアカウントだけで繋がれる。

WhatsAppは電話番号丸出しだ。でもLINEはマッチングに電話番号や連絡先を使うけれども、友だちと繋がる時は必ずしも電話番号は把握されない。そして日本人はどうやらその方式が好きだ。たぶん日本ではMMSが発展して、多く浸透しすぎたんだろう。メールアドレスで繋がって、やり取りをして、都合が悪くなったらメールアドレスを変更する、そんな文化があったから電話番号を晒して繋がることに慣れていない。海外ではMMSじゃなくてSMSが中心だったらしい。だから電話番号から電話番号にメッセージを送るのが当たり前で、だから抵抗が無いんだろう。しかし電話番号を無差別に垂れ流すのはやっぱりトラブルの元になりそうだなと個人的には思う。

「知り合いかも?」が無い。

LINEは「この方、お知り合いじゃないですか?」という提案を勝手に出してこない。これは褒めていい。LINEは広告やら余計な提案やおすすめが異常に多いアプリなのに、これだけは無い。本来、そんなことが起こらない事が当たり前なのだが、そんな事をするFacebookが思えば異常といえば異常だ。正確に言うと自分のことを追加していて、しかし自分が追加していない相手は「知り合いかも?」と出してくる。でもFacebookと違って筋道立っていてわかりやすい理由で出すものだ(むしろ出さないとおかしいものだ)

「ノート」と「アルバム」

グループチャットに「ノート」や「アルバム」といった機能がある。これはユニークでとても良いと思う。ほかのアプリにはなかなか無い。使いようによってはとても便利だ。コミュニティやビジネスとして使うには力不足な一面もある気がするが、それなりに活用し甲斐があるように見える。特にアルバムは喜ばれる機能だ。

「keep」機能

とってもわかりにくいけど、理解するとたちまち便利になるkeep機能。どれくらい利用されているのかはわからないけれど、これも他のメッセンジャーSNSには無い機能と思う。

着せ替えやスタンプの充実ぶりはすごい!

言うまでもなく、こういったカスタマイズ、パーソナライズ(と言っていいのか?)はとても充実している。しかも日本のサブカルチャーをよく反映している側面がある。これの良さに世界が気づいたらLINEは世界を席巻するんじゃないかなあと思った時もある。ごく初期だが。

LINEはとてもかゆいところに手が届いている。

はっきり言ってWhatsAppほか世界のアプリは割と雑だと思う。文化が違う考え方が違う発想が違うといえばそれまでなんだが、LINEは神経質な人たち向けに色々考えられている。タイムライン(今はLINE VOOMというらしい)やストーリーの公開範囲の設定には本当に感心させられる。公開する相手をリストにして、しかもそれをいくつも作って自由に切り替えられるのだ! これはmixiにしか無かった機能で、とても柔軟で使いやすい。Facebookも運用次第では似たことができるが、とても面倒くさい。
プロフィールについても凝ったものを作成できるようになっている。日本のこれまでのSNS文化をよく理解していると思う。

思いついたポジティブ面をづらづら書いてみた。ほんとLINEを愛しているなと自分でも思った次第だ。