やじろぐ7

40代半ばの妻子持ちがゲームしながら解脱を目指すブログ

愚かしさを描く物語

小説、漫画、ドラマ、映画、物語を読んだり観たりするのは好きだ。自分で書きたいと思ったこともある。でもなぜか書けなかったのは、事件を起こせなかったからだ。

そう、物語は規模や程度の差はあれ事件がないと動かないのである。俺は事件を起こせない。安定が好きなのかも。物語を読んだりするときには、どう事件が起きるのかにはよく注目している。

そこで思うのだが「この事件はこの登場人物がちゃんとしていれば発生しなかったよな…」「起こらなくてよかった事件だな」と感じるものは結構な割合であるものだ。それは登場人物の愚かしさにより発生しているものだ。愚かしさ、弱さをストレートに描いて起こった事件はあまり入り込めない気がする。

賢さの中にも起こる事件は面白い。具体的にあまり説明できないが、例えば、譲れない信念同士がぶつかるせめぎ合いは「人の愚かさ」と少し違う次元で話が進む。

愚かさが多いのはテレビドラマが一番多い。寂しかったとか我慢できなかったとか素直になれなかったとか。そういうのいらない。愚かしさではなく賢さであって欲しい。