やじろぐ7

40代半ばの妻子持ちがゲームしながら解脱を目指すブログ

ドラマ「silent」第5話

すごい人気ドラマになっていて、少し淡白な見方をしてる自分がなんだか寂しい今日この頃。第5話を観た。

根暗1号こと湊斗が唐突に紬に別れを告げた前回、この回は「その別れに意味と納得を持たせるための回」となった。それなりの理由づけがあって、消化不良にならないように、登場人物たちがゆっくりじっくり別れを受け入れていく様が、思い出や紬の愛を散りばめながら、しっとりとした悲しみに包まれて描かれた。そうじゃないと視聴者ついていけないし、登場人物も前に進んでいけないもんね。

湊斗はどこまでも優しく描かれていて、女性を傷つける描写が無い。相手に合わせるのは得意な性格かもしれない。こういう男性は、合う女性はいるんだろう。というか、女性の理想の男性像の一つの形としてあらわされた感じ。45歳男性から見ると、このナヨナヨぶりはテストステロンが足りてない感じがして物足りないけど、女性に対して(男性に対してもだけど)優しくて「安心を与える」感触はとても好感を持てるキャラクターとなっている。

根暗2号、想は相変わらず紬に対してグイグイくる。その気安さはいったいどこから出てきているのか。でも、湊斗と紬の関係性は2人にしかわからないという事にして、想が「わかったような顔をしない」のはよいと思った。

それにしても前々回の感想にも書いたけどこのドラマはテキストの妙が出来すぎている。通じ合ってる登場人物たちの掛け合いというか、登場人物の味が出ているというか、すごくよく描かれている。すごくよく、というか際立っているように感じる。これがむず痒いほどで、少し崩したキャラがいてもいいかなって思う。全体的に楽しい調子のドラマではないから、少し息苦しいくらいの雰囲気もドラマの特徴ってことでいいのかな。