やじろぐ7

40代半ばの妻子持ちがゲームしながら解脱を目指すブログ

ドラマ「霊媒探偵城塚翡翠」第3話と第4話

前回の感想 ドラマ「霊媒探偵城塚翡翠」第1話と第2話 - 心しなやかヤジログ 第3話と第4話を観たのでまたネタバレの無い感想を記録する。
この原作は4話構成で、1話、2話、3話はそのままドラマの1話、2話、3話に該当する。肝心要の最終話はどう描くんだろうと思っていて、残りの話数がとても気になっていた。

小説と比べてはいけない。小説はとにかく描写が重厚なのだ。だが、描ききれない部分も映像にすることで違った良さもある、という意味ではこの実写ドラマ化は成功していると思う。3話の女子高生殺人事件は登場人物が多かったのによくまとめたなあと思う。かなり簡略化されてテンポよく(というか駆け抜けるように)描かれたけど、それくらい簡略化されていないと長くなり過ぎるよね、最終話が。

繰り返すが俺は原作のファンだ。第3話までは、原作に忠実に表現しつつも最終話の事情を考慮しつつ描いていて、単体の話としては少し描写が物足りない部分を感じる人もいるかもしれないが。しかし、おそらく原作を読んだ人は全員、3話までが既に壮大な伏線になっているのを知っているので、おそらく、時々、笑いをこらえられずにニヤニヤしながら観たんじゃないだろうか。
3話だったら、車に乗って双眼鏡で覗いてた人物を、一緒に観ていた妻は「誰!?」とハラハラしながらも、その後犯人が捕まってウヤムヤになったから、そのまま忘れてしまっている。紅月と一緒にいる時に翡翠の携帯が鳴って翡翠が見るシーンとか「あー、ああ〜、あああ〜〜(笑)」ってなるよね。

第4話はドラマオリジナルの要素が結構入っていた。妻の反応面白すぎた。ドラマは急速に怪しい人物にクローズしててハラハラさせてきたね。どんだけ周到に、どんだけ重厚にこの第4話が作られたかわかるよ、わかるわかる。

そしてまさかの来週最終話ときたものだ。なるほど!本当にまさかだが第5話で終わりというのは色々と納得する。このドラマを制作指揮してる人たちは原作ファンだと思う。ファンじゃなくても、作品をよく理解して、作品の世界を表現する能力と決断力があると思う。尊敬する。

妻は犯人知りたがって興奮してる。とりあえず主人公の翡翠が非業の死を迎えることは無いということだけはネタバレしといた。すると、翡翠と紅月先生がハッピーエンドでまとまって欲しいとか言ってる、ウケる(笑)次回予告で、第一話まで巻き戻るような映像で「あなたは既に騙されている」とか煽り文句出たぞ、まんまと騙されてる妻かわいい。

しかし逆に残りの要素があと1話で消化できるか心配にならない?最終回は拡大版とかなのかな。たぶん、かなり展開速いのではないかな。展開速い方が視聴者の気持ちが犯人の思考(←)とシンクロするかもしれない。「透明な悪魔」って呼称は原作には無かったけど、ドラマ第4話と第5話のサブタイトルは「VSエリミネーター」ってなってたね。

第5話の出来次第ではこのドラマは語り継がれるものになるかなあと思ったりする。原作の面白さは抜群なのだから、あとは表現手法の問題だね、ミステリードラマの一つの形だね。最終回、楽しみです。