やじろぐ7

40代半ばの妻子持ちがゲームしながら解脱を目指すブログ

うどんを食べた日

市のプレミアム商品券ってのを買ってまして。これが1万円で買うと1万4千円分使える商品券なんですな。こういうのは欠かさず買うようにしている、だって、ちょっと楽しいじゃない。この商品券は市内の結構たくさんのお店で使うことができて、うちでは、たまの外食の時に使うようにしている。

期限があるので、早めに使おうと、先日、うどん屋さんに行ってきた。家族3人でね、最初は気になってる未開拓のラーメン屋さんに行こうと思っていたけど、そこは商品券の対象店舗になっていなかった。だからすごく久しぶりにうどん屋さんに行った。県下では割と有名な昔からあるチェーン店。40年前にはあったんじゃないかな。

そこで息子が、自分はこれを頼むとお品書を見て注文を決めるわけですよ。自分の食べたいものを選んで頼む、ごくごく当たり前の事だけど、でも俺は、この光景を見るたびに実は嫌な思い出を思い出しているんですな。家族には何も言わないけど。

先日の記事で自分の選択はとりあえず全てケチをつけられたと書いたけど、それを毎回思い出している。家族で外食をして自分の食べたいものを宣言すると母は100%の確率でこう言った。「あんたはそんなのにするの、もっと栄養があるものの方がいいんじゃない、こっちにすればいいのに」俺は、人の言ってる意図は正確に受け止めるように心がけているのです。母親としては、ちゃんとしたバランスの取れた栄養満点の食事をして欲しいから、子供に悪い事は言わない、子供ためにそう言うんだって、好意的に見ればそういう気持ちなんだって、親になった今はおろか、言われた当時ですらちゃんとわかってはいた。

何の悪気も無い言葉、それはわかっているけれど、子供の体はともかく心に対しては良い言葉じゃないなあと思って反吐が出そうになる。その時、一言目に「それもおいしそうだね」って言ってくれれば子供時代の俺の心はとても救われていたはずなのに。だから、俺自身は自分の子供が選んだものを否定しないようにしている。嫌な気分になるってわかってて言うはずがない。息子の選択を尊重してやりたいんだ。俺の妻はもちろん息子の選択を否定するような人ではないけれど、食べてる時に「足りないんじゃない、これも食べる?」などとAmazonぽいレコメンドをして息子が嫌がってるのは、度が過ぎるようならやんわり止めさせたいところ。

もちろん子育てには正解は無いし、何がどう転んでどう作用するか全くわからない。俺が息子に取ってる態度が、めぐりめぐって悪い影響を与えるかもしれない。でも外食のたびに俺が思い出しては胸を締めつけている現状がある以上、俺は母と同じ事はできないよ。