やじろぐ7

40代半ばの妻子持ちがゲームしながら解脱を目指すブログ

息子とコンタクトレンズ

俺は小学生の頃、メガネを作った。きっかけは3年か4年かの頃、母親のメガネをふざけてかけて「よく見える」と言ってしまった事だ。両親が「よく見えるって…」と話していたのを覚えている。視力が落ちていた。

当時のメガネはすごく高くて、当時なのに4〜5万円していた。その割に今と違ってレンズは分厚く、そして重く、ガラスなのでよく割れた。落として割ってしまった時は「高いのに俺の不注意で親に余計な出費をさせてしまった」と、非常に気に病んだ。というか、心に傷がついて、今でも自分を責めている。漫画とかで、登場人物が殴られてメガネが割れるシーンを見ると胸が痛んで脂汗が出るくらいだ。

息子も小学生の頃からメガネを装用している。しかし息子はずっとメガネをつけている。もはやメガネキャラになっているくらいだ。しかしメガネをかけているわけだから、見るものはよく見えている。これは合理的なことだ。今時のメガネはそう高くないから、息子もメガネを何度か壊しているが、俺が自分の裁量でお金を出す分にはそんなに心は辛くない。あくまで親という他人にお金を出させるのが辛かったわけだ。

俺自身はメガネは授業中にかけるくらいで、常時装着はしていなかった。理由は過去に書いた通りだ。

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つまり周囲があまり見えないまま生活していた。ということは視界の解像度は低かった。これは人生の損失だったと、今でも激しく後悔している。だって放課後に「バイバーイ!」って遠くから言われて、誰かわからんかったけど「バイバーイ!!」って元気よく返したら相手は先輩だったりとか、体育の授業でサッカーのラインズマンしてて、どっちが出したか見えてないから適当に決めて旗を向けたらもちろん逆でヒンシュクを買ったりとか、失敗したこともいっぱいあった。部活は大丈夫、柔道部はメガネを外す。

しかし俺は自分のメガネ顔に慣れてほしくなかったこともあるし、走ったり汗をかいたりしにくい事もあったし、とにかく壊れることは悲しかったこともあり、メガネをかけたくなかったのだ。だったらコンタクトレンズにすればいいじゃんと思い立ったのは、大学生になって、成人してからだった。高校時代には、思いつかなかった、かつ、お金が無かった。高校時代にコンタクトレンズをつけていたら結構根っこの部分で生活スタイルが変化していたんじゃないか?そういうモヤモヤがあるのだ、後悔していたのだ。

というわけで、息子は別にメガネで良かったらしいのだが、高校進学を期にコンタクトレンズを買ってやることにした。息子が高校で何の部活をするかにもよるけれど、必要になるシーンは絶対あるだろうと信じている。だってさー、女の子って密かにコンタクトにしてるよね?女性がそれを選ぶってことは、ずっとメガネ姿でいる事よりも、素顔でいる方に少しだけでも価値を置いているんだと思う。

俺もそう思っているし。まあ俺も休日はメガネだったりするし、寝不足だったり調子悪い時はメガネがいい、あくまで普段人と接してる基本的な顔が素顔の方がいいという意味だ。

親が決めつけるわけじゃないし、本人が決めればいいんだけどさ、メガネが悪いとは決して思ってないけど、メガネ姿よりもコンタクトつけて素顔で友達作って欲しいという価値観が俺にはあるし、本人が望むのならそういう選択肢もあるんだぞって示したかった。

着け外しの練習には手こずっていたけど(俺が最初に練習した時よりは上手だった)慣れたらコンタクトを続けて欲しいなと思っている。