以前、あるところで街頭インタビューを受けた事がある。声をかけられて、いいですかー、と言われたので応えてみた。大人になってからは初めてだった。
一問一答で答えたはずなんだけど、いちいち、難しい、渋い顔をされた。「うーーーーーん……」みたいな感じで、めちゃくちゃ反応悪かった。本当に普通に答えたつもりだった。
それからちょっとしばらくモヤモヤと考えていた。最初は俺が頓珍漢な事を言ったのかと落ち込みかけたんだけど、思い出すに絶対に変なことは言ってない。ただ、先方の撮りたい画じゃなかったんだろうと思う。思い描いていた答えじゃなかったんだ。
流暢に言葉多めに喋ったのがいけなかったのかもしれない。もっとバカっぽい一般市民風で答えればよかったのか、でも、そこまでして相手の要望に応える必要も無いものね。自分らしく喋って、たぶん俺の画は使われなかったと思うけど、それでいいんじゃないかな。
ただ街頭インタビューに対する嫌な思い出になったので、次はもう応じないね。何のために応じるのかわかんないし。どうせ使われないんじゃねえ。