やじろぐ7

40代半ばの妻子持ちがゲームしながら解脱を目指すブログ

LINEへの愛。そして憎。 その3(かわいさ余って憎さ百倍編)

前回、前々回とLINEへの愛と擁護を書いてきたので、今日は、LINEのイマイチな点を書こうと思う。イマイチとか書いてるが俺にとっては致命的に憎むべき点である。

LINEのネガティブ面

基本的なメッセージ部分がそもそも信用ならない

LINEのメッセージングは全然信用ならない。初期の頃は遅延が多くて、かなり困った目に遭ったことが何度かある。30分とか遅れて届くんだ、待ち合わせにも何にも使えたものじゃない。ここ数年でも連続で送られてきたメッセージのうちの一つが消失する例があった。話の辻褄が合わないと思ったら、届いていないのだ。送った先方と照らし合わせるとちゃんと送っている。だが届いていない。そこだけ未読になっている。LINEのメッセージは消失している。こうなるとLINEで大事な連絡をしたくなくなる。一番基本的なところだ。もちろん年を追うごとに技術は進化して安定していくのかもしれないけど、これは本当に信用がならない。

LINEでのやり取りは相手の知能が下がる。

メールでちゃんとしたやり取りをしていた相手でもLINEだと頭の悪いやり取りに終始するのは本当に不思議だ。およそ真面目な話をする雰囲気でないのかもしれない。もちろんこれは俺がやり取りしている人たちの話であって、世間には真面目な人たちはいっぱいいるのだろうと思う。ただLINEは短文、ひどい時は単語だけとかスタンプだけのやり取りで、非常に軽いのは間違いない。気持ちが軽いのはいいことだが言葉も軽く、ついでに脳みそも軽くなっているのは残念だ。
俺は自分が真剣に話して、真剣に聞いているのに相手がそうじゃないのはあまり好きじゃない。仕事面ではそういう場面がものすごく多くて、時々、人を叱る立場だ。LINEはそういう場になってしまっていると思う。俺の周りがそうなんだ。他の人の周りなんて、メッセージアプリには関係無い。

「友だち」という概念がある。そして「自動で追加される」仕組みがある。「友だち」は非同期である。

これはポジティブ面でも書いた。スマホの連絡先の電話帳とは別に「友だちリスト」がある。この「友だち」という概念は日本人はおそらく大好きで、そして、このせいでLINEのコミュニケーションはオカシクなっていると思う。WhatsAppやSignalは単純に電話帳が出るだけだ。その中で、それぞれのアプリが使用できる者がわかる。ただ単純にそれだけだ。だがLINEの「友だち」は、登録した人を「自分の特別な人物として受け入れた」という意味合いが含まれる、いや、少なくとも利用する人はそういう勘違いをする。他のアプリは単に「電話帳に番号が登録されている人」だが、LINEだけは「自分の特別な人たち」なのだ。これは抵抗がある。だから、ただ連絡を取るだけど自分にとってなんでもない人が「友だちリスト」に追加されるのも心理的な抵抗が出るのだ。

ごちゃごちゃしすぎである。

LINEは「スーパーアプリ」を目指すらしい。LINEでなんでもできるようにするのが理想なのだとか。なるほどLINEブランドのサービス展開は目に余る目を見張るものがある。LINE NEWS、LINE MUSIC、LINE Pay。。。これまでに終了したサービスもあるけど、さまざまな事をLINEで完結させようとしている結果、LINEアプリはめちゃくちゃごちゃごちゃしている。単純にメッセージングをしたい人にとってはこんな最悪のアプリは無い。
いちいち美しくないのだ。VOOMとウォレットなんて無駄もいいとこ。VOOMタブは開きたくない。望んだものでもない動画がガンガン流れてくる。TikTokやインスタリールへの対抗サービスなのは十分理解しているが、とにかく俺は自分がコントロールしてないものが無秩序に流れてくるのは嫌いだ。「知り合いかも?」については誉めたが、その他の余計なオススメはゴミすぎる。

ブロック機能とステータスについて

個人的に一番許せない部類の欠点だ。「友だちリスト」があって、その「友だち」を消すことができない。正確にはブロックすることで自分の友だちリストから友だちを排除することができるが、「友だち」の「友だちリスト」から自分を消すことができない。ここも非同期なのだ。そして最悪な事に、ブロックをした相手からも自分のプロフィールアイコンやステータスの変更がいつまでも確認できる。この仕様は合理的に考えるならばブロックしたことを相手に悟られたくない日本人のコミュニケーション下手を反映したものと思われる。
だいたいブロックをして削除するとか妙な動作をしないといけないのは変だ。普通に相互フォローを解除するという動作ではだめなのか。この仕様を思い出して自分の非表示リストやブロックリストを確認してみた。LINEを長くしている人はやってみるがいい。掃き溜めがそこにある。そして掃き溜めは常に俺を見ているのだ。それを見て思ったのだ。そろそろLINEは削除した方がいいなと

セキュリティガー

技術的にLINEのセキュリティは甘いとよく言われている。これについては色んなところで詳しい人が語っているので大して言うことは無い。 簡単にまとめると要するに

  • Letter Sealingという暗号化は本当に作動しているのか検証されていない。
  • 暗号化が作動されているのは通信の一部である。
  • LINEはブラックボックス的な部分が多い。ソースは公開されていない。

ということらしい。なんか怖いな。
無邪気にメールでのコミュニケーションを楽しんでいた頃はセキュリティについてはあまり考えていなかった。ウイルスが送られてくるからexeファイルは実行しない、妙なURLはクリックしない、そもそも心当たりのないメールは全部無視、その程度で良かった。今は技術が成熟してきて知識的にはもう追いついていけてないが、セキュリティの信頼性については十分に考える必要がある。自分の個人情報、ましてや何気ないやり取りなんて何の価値もないから大丈夫だなんて思考停止状態の人の言説が大体的に広がるのは危険だし利便性とのトレードオフにも限度がある。
繰り返すが技術は成熟している。油断はできない。そういう意味でLINEのセキュリティについては少なくともLINE自身が説明しているものを鵜呑みにするわけにはいかない。知識的にメール時代のままだったら「まあ大丈夫だろう」で済ませてしまいがちだ。
そうなるとオープンソースのものしか信用できないじゃないかという話になるが、SNSや通信アプリに関しては取り扱う個人情報は大変大きいものと考えられるので、そう考えられるのもやむなしではないだろうか。オープンソースなものは確かに安全に対する一つの担保となる。 企業にどれだけ信頼があるかも大事だ。信用されていたらブラックボックスでもいいんだ、本当は。LINEは信用できるのだろうか?

某国製ガー

「LINEは敵性国家たる某国製だから危ない、データは全て抜かれている」という話は必ず語られる。実際のところ確認する事は不可能だが、個人的には危険性の根拠は薄弱であると思う。想像の域を超えない。だがLINEがそういうことをしないと信じる根拠はもっと薄弱なのだ。敵性国家たる某国が日本人の個人情報を収集しない理由はなに?しない理由、無いよね?と言うわけで俺もこれについては「LINEは危険と思われる」派である。「某国の企業が日本のために作った」アプリなのだ。「日本のために作った(解釈は自由)」のだ。 前回も書いたけど、LINEには敬意を払っている。多くの優秀で善良な人たちが頑張っている。でも、これは危ないと考える方が合理的だね。

「バカじゃねーの便利なんだからガンガン活用すればいいんだよ」というご意見について

ほんとね、俺もそうしたい(笑)この便利さは「圧倒的な利用者数がある」ところに支えられてる面もあるよね。もちろん前回も書いたけど、LINEはサービス自体が実によく行き届いてるよ!実際、便利は便利だよね。パッパラパーになって俺もガンガン活用したいよ。なんかこう「あっち側」に染まりたい気持ちもある。よーしWeChatも入れちゃうかー(思考停止)
やっぱLINEは知能が下がるわ…。

「おまえの個人情報なんてゴミカスなんだから気にする必要なんか無い」というご意見について

ゴミカスの情報しか無い人がなんか言ってるな。俺の情報は重要なんだよ。それに誰が気にするわけじゃない、自分が気にするんだよ。自分のことをコントロールできないのは良い状態とは言えない。それがわかってない。程度が低い。

LINEの他サービスについて LINE PayやLINE証券など

メッセンジャーアプリが好きだという話から書き始めててメッセージの通信アプリという側面で語っているので、他のサービスの評価はしないしできない。けど、企業としての信用度については考える。日本の会社であって、多角的事業に意欲を燃やしているという会社にも見えるし、通信アプリが好きならブランドイメージも良いだろうし。前述の「某国製だから」とか「某国資本だから」とか考え出すと陰謀論にすぐ繋がっちゃう。特にLINE PayやLINE証券とかは金融の情報に直接繋がるし、これらの事業にやたら熱心なのは怖くも感じるね。基本的にLINEの他サービスはほとんど使ってないんだけど、ほんと、どれだけ信用できるんだろうね。LINEマンガはちらっと見たことあるけど、利用してないなあ。

とにかくLINEはイメージが悪い。

色々やらかした種類がよくなかったね。前々回と別人のようにケチをつけてしまった。ここまで考えが煮詰まったからにはLINEの使用を続けられない。他のサービスを探して乗り換えることにしようと思う。ただ、LINEが嫌い、憎い、だから乗り換えるというよりも、乗り換え先のサービスを好きになって、好きだからそっちを使うって感じにしたいねー。そんなサービスを紹介できる機会をぜひ持ちたい。
次回を書くかはわからないけど、この次書くなら「LINEを捨てよWhatsAppを使おう編」とかにしようかな。