今日も町には珍走団が走っている。一度、昼間にすれ違った事あって、初めて姿を見た。子供だった。いつもうちの近くでブンブンいってまたどこか走っていくから、うちの近くに好きな子が住んでいるんだろうなあと思ってる。
彼らのスタイルって型にハマってるんだよね。彼ら自身は個性を出しているつもりかもしれないけれど、ある様式美のお作法に沿ってる分、逆に一番不自由なファッションに身を置いているかもしれない。
日本全国とても全部じゃないけれど自分なりに各地を見てきた。全国どこでも彼らと同じことをやってる人いるんだよね。そのスタイル自体は個性じゃないけど、見る世界が狭い人は勘違いしてしまう。
若い人に勘違いしてほしくないのは、個性ってのは人と違う事をすることじゃないってこと。人と違う事をすることじゃなくて、人と同じ事をしても何故か出てくる自分らしさこそが個性なんだよね。
だから、むしろ人と同じ事をしてみないと、本当の自分の個性はわからないかもしれないね。
