漫画ではめちゃくちゃよく出てくる表現だけど…。「視線を感じる」ことなんて現実にあるう？見られてようが他人の行動、その姿を認識しなければ知覚できないと思うのだ。
あくまでも物語内での事、知覚鋭敏な英雄たちが迫り来る悪意を把握するために備えている超能力なのです。青春漫画の脇役の女の子でもたびたび発揮する超能力だけど、読者の不安を煽るためには効果を発揮するのだろう。
それにしても視線を感じる、なんて安易な表現を安直に登場させるものだと嘆かわしく思うのです。それを読んで何も疑問に思わず読んじゃう読者、というか俺も情けない。いや、視線を感じるなんて表現、そもそも面白いかな。よく考えると別に面白くないし、他にもっといい表現があるんじゃないかな。
これも、どこかで読んだ表現を疑問に思わずそのまま持ち込む粗製濫造の一貫なんだろう。まあ「どこかで読んだ表現を使う」のも、他の作品を読み込んで用いる分にはそれは良い事の方が多いと思うのだけれどもね。
というわけで俺はあまり視線を感じてほしくない派なのでした。
