小説や漫画を読んで読んで読んで思うのだが、男性が性欲に負けて犯罪を起こすシーンは結構多い。これは男性向けでも女性向けでも同じ事で、とにかく「性欲を表に出すこと＝悪」と描かれるのだ。これは、物語の中で事件を起こす動機として描きやすいからだというのもあると思う。
現実だって実は結構そんな感じだ。性欲を「表に出す」じゃなくて「性欲に負ける」と犯罪になる、そんな事件はほんとーに多い。全部記録したいくらいだ。だから創作の中で性欲に負けて犯罪になるシーンは残念ながら説得力が結構ある。
女性向けの作品だと「性欲を（適切に）出す＝愛情を向ける」描写が結構多い気がする。犯罪的に性欲を出すんじゃなくて、愛情を伴って肉体関係が結ばれることが多い。女性にとっては理想の展開なのはわかるが、あまり真に受けない方がいいと思う。世間の女性が思うよりも男性の性欲は強く、暴走しやすいものだと思うんだ。女性向け作品に登場する男性キャラクターは性欲が無さすぎるのが多くてあまりリアルじゃない。
性犯罪は憎むべき犯罪だ。
でも性欲を適切な形で昇華したり、性への強い衝動を適切な行動への原動力にすることは悪い事じゃない、と高校の保健体育で俺は習った記憶があるのだが、記憶違いではないと思うのだが。なお、適切に適切にと書いているが、適切に解消されるとは言っていない。
若い人にそれが無くなったら世の中の土台は前に進まない。けど、最近、それがそうなってきているような気がする（何言ってんだか自分でも表現しにくい）まさかと思うけど、性欲＝悪を本当に真に受けているんじゃないだろうかと心配する今日この頃だったのだ。性欲は使いようだ。活力にだってなる。繰り返すが決して適切に解消はされないけど。
そんなパワーが世の中から消えるのは悲しいなと思った。
